2014年1月15日水曜日

理系の就職に裏ワザはあるか?

理系に限らず、

就職活動をしていると、

コネ入社、

という言葉を聞くと思う。

コネ入社は悪いか、という議論はここではやめておきます。

なぜなら、コネ入社にはいろんな種類があるからです。

極端な二つは下記であり、決して裏ワザではない。

・ 偉い人の息子だった

・ 大学時代の先輩が推してくれた

これは大きく違う。

大学時代の知り合いが自分の行きたい会社にいるのであれば、
これを使わない手は無い。

ただし、知り合いが自分を良いと思ってくれていないならば使えない。

つまり、

就職活動は一発勝負と考えがちだが、

学生時代にしっかりがんばって周りに良い印象を与えていれば、

大きく有利に進めることができるのである。

ということで、

裏ワザというよりかは、

むしろ、

しっかりと学生時代に精進することが、良い会社に入るための近道なのかな、

と考えることがよくあります。

2014年1月14日火曜日

企業に入って(入社して)からの仕事内容を考える

就職活動はもちろん大切です。

製薬会社ならば、入社してしまえば、希望の職に就けると思います。

しかし、化学会社に就職する場合、
入社した時点では、どんな職に就けるか分かりません。

企業で研究されている内容よりも、

企業の研究開発のレベルが大切、と書かせていただきましたが、

入社するまでは、研究開発できるかどうかも分かりません。

もちろん、研究開発だけでなく、

工場での生産性向上、環境規制対応、知的財産部での仕事、

なども、同時に希望するならそれも良いと思います。

しかし、そうでないならば、
入社面接の際にしっかりと伝えないといけません。

私が入社するのは、御社で研究開発をしたいから、と。

もし研究開発の職に就ける保証が無いのであれば、
ぜひ落として下さい、と言うべきです。

そこには、

私を御社で研究開発させていただければ、、、

と言った、企業にとっての利点を説くことが大切になってきます。

企業に入ることは手段であり、

目的は、希望する企業で研究開発することです。

ぜひ、みなさんも、入社してからどうしていきたいか、
ということも含めて、就職活動をしてみて下さい。

2014年1月13日月曜日

転職時にやっておきたいこと

転職者の不利な点として、

募集が無ければ、成功する可能性は限りなくゼロに近い、
ということです。

そこで、必要なのが、

入りたい会社の情報。

もちろん、細かい研究内容を聞くことはできませんが、

希望とする部署が、

募集を出しているか、

いつ募集を出すか、

の情報があると非常に助かります。


さらにもう一つ。

行きたい会社に知り合いがいる場合には、
面接官になりそうな管理職の人に、アピールしてもらうことです。

面接する側からしても、
数分しかない面接では、研究者としての能力を見極めることは難しい。

おそらくは大丈夫かな、と思って採用することが多いです。

そんな時に、

「今度転職してくる人は知り合いなんで知ってますよ」

という情報を持っている人間が近くに居れば、

相当助かると思います。

ただし、

その知り合いが本当に信頼ができるか、

自分のことを高く評価してくれているか、

というのが重要です。

実際、逆の評価を伝えられた場合、

合格する可能性は限りなく低下します。

自信が無いな、と思う時には、知り合いには伝えない方が賢明です。

知り合いとの関係性をしっかりと把握したうえで、

可能であれば、ぜひうまくアピールしてもらって下さい。

2014年1月12日日曜日

転職者にアピールしてほしいこと

学生時代の研究と、企業での研究内容は異なる、

多くの人が理解していると思います。

しかし、

転職前後でも、その仕事(研究)内容が大きく異なることは、
あまり理解されていません。

転職者を採用するくらいだから、その前職での経験を欲しがっているのだろう、

と考えがちですが、

実は、最低限度の必要とされる専門性と、研究に対する取り組み方、戦術、

といった部分が求められています。

そう考えると、最低限のアピールすべきポイントは下記。

1.最低限必要とされる専門性

2.企業での研究開発経験

 
 ・ 特許検索だけでなく、学会参加を通じた他社動向の把握、

 ・ 性能、機能だけなく、後工程も考慮した研究、開発が重要、など

ということで、

「私は現在こんなにすごいことをやっているんだ!」

「御社の~の研究開発に非常にマッチしてます」

などのアピールは最低限にしましょう。

もちろん、希望の研究開発部門に所属できることも転職の利点ですので、
上記とは別で、自分のやりたいことも伝えておきましょう。

2014年1月11日土曜日

転職の良いところ

就職活動(就活)において、

学歴を不問とする企業が増えてきている、

とは言いますが、

やはり、まだまだ学歴社会だな、と感じることがあります。
特に研究開発の部門では。

うちの会社でも、同じような大学出身の人間しかいません。

私自身、アメリカで採用面接に参加したこともありますが、

大学名、年齢、性別、

これだけは絶対に聞くな、と言われました。

落ちた人間が、これらが原因だ、と訴えてきた場合、
大きな損害をこうむることがあるからです。

日本の採用活動のレベルはまだまだだな、と思います。

とは言え、そんなことをぐちっていても、
就職できないことには変わりはありません。

つまりは、就職したい会社があっても、
一流大学に所属していない時点で、エントリーすることすらできないことも多いのです。

しかし、転職ならば話は別です。

学歴にこだわることは全くないので、
好きな会社に挑戦することができます。

これからは定年も伸びていくため、会社での生活は相当長くなります。

学生生活の後、いきたい会社にいけないのであれば、
一度、他の会社でしっかり働いてみて下さい。

そして、それでもやはりいきたいな、と思えるのであれば、
その時は転職をしましょう。

他の会社を知っている分、社会人としての幅が広がると思います。

もちろん、転職活動は相当パワーのいることなのは分かります。

しかし、いつまでも後悔し続けるくらいなら、
やってから考えるのも良いのではないか、と思います。

社会人生活は長いですからね。

2014年1月10日金曜日

OB、OG訪問のやり方

これは完全に自分のネットワークを使う以外にありません。

そう、裏ワザは無いんです。

と思いきや、そんなことはありません。


企業にいる優秀な研究者は、

多くの場合、学会や雑誌、講演会などで周知されています。

そして、必ずと言っていいほど、そこには連絡先が記載されています。

迷惑にならない程度で、メールを送ってみれば良いのです。

もはや、OB、OGでは無いですが、意味合いは同じようなものです。

実際に私がそういうメールを受けたら、
迷惑だ、とは思いません。

むしろ、積極的な学生だな、と考え、
少しくらい話を聞いてみようかな、と思います。

あまりにも無礼さが伝わってくると、さすがに印象が悪いので、
最低限のマナーは持って連絡しましょう。

うまくいけば、少しだけでも話を聞いてもらえるかもしれません。

しかし、少しだけで十分なのです。
15分でも長いくらいだと思います。

面接で、人事部から質問の合間に受ける、研究開発の人間との討論より、

はるかに長く、意味のある議論ができるからです。

こういった行動で、実際に就職試験を受ける際に不利になることはありません。

ぜひ、どうしても入りたい会社がある場合には、
迷惑にならない程度に、試してみるといいかと思います。

OB、OG訪問の必要性

研究者としての能力を示すことが重要、

ここはもう理解できたと思います。

しかも、人事部ではなく、研究開発の人間に。

そう考えると、

実は形式的な面接よりも、
直接、会社で働く研究開発の人間と話す機会を設け、
しっかりアピールする方が効率的である。

当然ながら、能力が無い場合には、逆効果となってしまいますが、
それはそれで時間を無駄にせずに済むでしょう。
(相手の雰囲気を感じ取れればですが)

ぜひ、OB、OG訪問を利用して、
研究者としての自分と言う人間を、相手に知ってもらいましょう。